冬は1年で最も風邪をひきやすい季節
その理由はおおよそ3つあります。
1つ目は、寒さで体温が下がってしまうから。
体温が1℃下がると風邪への抵抗力が下がってしまい、風邪をひきやすくなっていきます。
2つ目は、空気が乾燥しているから。
風邪を引き起こす菌は、乾燥した空気が大好きで、菌の侵入を防いでくれる鼻・喉は、乾燥すると菌を排除する働きが弱まってしまいます。そのため空気が乾燥する冬は、風邪をひきやすい季節になるのです。
3つ目は、年末年始の忙しさで体調管理がしづらくなるからです。
忙しくなると、睡眠不足になりがちですし、食事もおろそかになり、風邪をひきやすい体になってしまうのです。
これら3つの原因は、全て「免疫力の低下」に繋がります。
免疫力とは、菌を含む様々な外敵から身を守る抵抗力のこと。「風邪をひきやすい=免疫力が低下している」状態です。つまり、「免疫力をUPする=この冬は風邪知らず!」というわけなのです。
免疫力UPのためには?
STEP1 ちゃんと睡眠をとる
ストレスは、睡眠の質を低下させます。睡眠の質が低下すると、「成長ホルモン」の分泌が十分に行われなくなるため、「免疫力」も低下します。その結果、風邪をひいたり、細菌やウィルスにも感染しやすくなってしまいますので、睡眠の質を高めることは、健康な身体づくりにはとても大切なことです。
★免疫力を高めるカギは『成長ホルモン』★
眠りはじめ3時間の深睡眠が重要!
『成長ホルモン』の主な役割は、免疫物質を生成したり、古くなった細胞を作り替えたりと、まさに健康な身体づくりには欠かせない物質と言えます。また、成長ホルモンの分泌は、『眠りはじめの3時間』に集中しています。
「成長ホルモンは、睡眠中に分泌されますが、実は、眠り始めの3時間で大量に分泌され、それ以降は分泌されない物質です。免疫物質の生成に成長ホルモンが深く関わっているため、成長ホルモンの分泌が十分に行われることが、健康な身体づくりには重要となってきます。また、通常紫外線を浴びることで肌の細胞は壊れてしまったり、飲酒により肝臓はダメージを受けたりしますが、寝ている間に傷ついた細胞を修復するのも「成長ホルモン」です。
STEP2 体温を上げる
低体温だと免疫細胞の活動性も低下してしまいます。お腹や腰が冷えているリンパ球減少症の男女6人(28~70歳)が、睡眠中や日中に湯たんぽで胴体や四肢を温めたところ、免疫を上げるリンパ球が大幅に増加しました。
低体温の原因は「血のめぐりの悪さ」
低体温の主な原因は、血めぐりの悪さ。運動の習慣がなく、エアコンに頼る生活を続けると、筋肉量の低下、自律神経の乱れから血流が悪化して、いつの間にか低体温になる人が増えてるそうです。
★美人は“温度”でつくられる★
体温アップのために、筋肉を増やそう!
筋肉には、血液をポンプのように送り出す働きがあります。筋肉が増えるほど、体のすみずみまで血液が行き渡り、体は温まります。